所有者は昔からの地主様。
税金対策を考慮した資産の整理のひとつとして、底地の売却を検討している税理士様からご相談をいただきました。
所有されている底地は、
建築基準法上の道路に接する間口が狭く、奥に長い(比率は1:5.5くらい)一筆の土地で、その上に、空き地部分と借地人様がいらっしゃるお宅が道路部分から奥へ3軒ありました。
建築基準法上の道路から奥への通路は、建築基準法上の道路ではないので、3軒のうち奥の2軒については、接道義務を満たしていないため、建替えのできない建物となっていました。
そのような理由で、建売業者が直接買い受けることは難しそうな案件でしたが、きれいに整理することができれば、戸建用地にすることができそうな土地でした。
売主様の立場としては、昔からの地主様ということもあり、事案としてあまりオープンにしたくなく、また、売却後において買い受けた第三者と借地人様との関係性が悪くなることも避けたいとお考えでした。
地上げ案件として考えた場合、3軒の借地人様を立ち退かせたとしても、建築基準法上の道路を通さない限り、戸数が取れません。
しかし、道路として認定される保証もなく、通常では認定は難しい事案でした。そのため、時間的にもどの程度かかるのか明確ではなく、収支計算も取れません。
また収益物件として考えた場合、このような底地は需要が少ないため、利回りは1.1%程度と非常に低く、投資物件としての魅力も少ない状態です。
そもそも上記のような内容では、買主様側で融資がつきませんので、なかなか買い手もつきませんでした。
そこで弊社では、相談を受けた際に物件調査を実施し、買い受け価格を提示させていただきましたが、当初は買い受け価格が希望金額を下回っていたため、一旦保留となりました。
しかしその後、所有者様で他にも探されたようですが、結局買い手が現れず、最終的には、相談を受けてから1年10か月後、当初の買い受け価格に上乗せした金額で底地買取をさせていただきました。